祖父が認知症になってからおよそ3年くらいです。認知症を発症する前までは再起雇用で定年しても長く働いていました。その再起雇用が終わって仕事をやめてから家にいるようになりました。
初めのころは、家で農家をしているので農家をしたりして体を動かしたりしていましたが、あるときからぱったりと農家もしなくなり、趣味もなく部屋でテレビを見て過ごしたりしていました。それからあまり日にちが経たない間に認知症の疑いが出てました。
まず初めに認知症かなと疑われた行動は、車の運転をして出掛けて行って、歩いて家に帰ってきたことがありました。本人になぜ歩いて帰ったのか聞くと、車をどこに停めたか分からなくなったということでした。それを聞いたときになんだかおかしいことを言い出したなと思いました。ただこの時には、家族にどこに行くと伝えて出掛けていたこともあり、どこに車を停めていたのかが分かったのですぐに解決しました。そして、すぐに免許の返還をしました。
その次におかしい行動があったのが、スーパーに歩いて買い物に行って帰ってきたときに、食パンの袋を10袋を買って帰ってきたことです。祖父は朝ごはんにパンを食べることはなく、常にごはん食でした。それでいて食パンを10袋も買ってきたという謎でした。それも本人に聞いてみると普通に食べるからと言って買ってきたということです。そして、買い物してから一週間も経たないうちにほとんど自分で食べてしまったということでした。
このような行動が立て続けに起こり、明らかに以前よりも行動がおかしいという家族の判断から、病院に行き検査をすることになりました。そしたらやはり認知症が進行しているということでした。
認知症が進行してきてからというものの、問題行動は数多くなっていきました。家での行動は、やはり昔の感覚で歩いたりしてきているのですぐにこけてしまって怪我をすること、どこも構わずトイレとして使ってしまうこと、誰もいないなと思ったら逃げ出してしまいそうになっていること、また、行きたくないところに行かされそうになったら断固拒否で、なんとか出掛けなくていいように理由をつけて部屋から出てこなくなること、夜の徘徊が増えてきたことなど、日を増すことによって問題行動が多発しています。そして、だんだんと誰か分からなくなってきているのかなというような反応が増えたことです。
このような行動から、どんどんと進行してきてるので、今のうちに接する時間を増やして後悔のないような生活を送れるようにするように心がかけていきたいと思っています。